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友人を占うということ 2

2012.08.07 23:56|雑記
年が明けて、少し経ちました。



「明けましておめでとう!
俺まだ無職でないぞ(笑)。」


「本当は仕事辞めたいんだろうかね、きみは。」


そんな挨拶を友人と交わしました。



「特に何もなさそうだ♪いつも通り異常なし!」


「何よりだー」



そんな会話をして、新年早々いつものように
寺尾は聡だ相撲取りだの話で切り上げました。



それから特に用事も無くまた日が経ち、




1月も終わろうと言うときに何となく連絡がきて話をして、



「明日から3連休だわ~」


「達者でな~」



と電話を切りました。



この友人が休みで家にいる時は、一切電話を使わない人なので

3日休みなら、最低3日は連絡はありません。




それも毎度の事なので気にもとめず








ところがその、電話を切った次の日の朝5時に来るはずの無い友人からのメールが届きました。






「家、出てきたわ。」






「…まさか。」





飛び起きてメールを返しました。






「嫁、付き合ってる人が居たわ。

すぐ裏の家に居るんだもん、現場見ちゃったよ。」





「まさか。」





「2年も続いているって、すっげえ年上の相手。俺もう帰らないわ。」




…いや、気持ちは解るけど、
世の中の夫婦はそこで生活とか現実的な問題が生じて
惚れた腫れたとか結局どうでもよくなって夫婦仲どうにかなったり云々あったりするとかしないとか



…私も何を言ったか覚えていません。



が、それをさえぎるように



「今回だけでないんだ、はっきり知ってるのは一人と、他にも何かしてたのも知ってるんだ。」





「初耳だよ、そんなの今まで一言も言わなかったじゃないか。」





「みっともなくて言えないよ、嫁に浮気されてるなんて。」



「もう許せないのか」



「うん、もう元には戻れないよ。さっきから嫁、いっぱい電話鳴らすけど出たくない。」




もうどうも言えなくていたら、





「1月に『終わる』ってこれだな~。凄いなお前、こんなドラマみたいなのは想像もしてなかったぞ俺~。」





「そんなの褒められても嬉しかないよ。」






「でも、去年占ってくれて俺が嫁の浮気聞いた時よ、


お前ちょっと隠しただろー。


俺なんとなくわかったさ。
お前の性格なら言いずらいんだなって思ったんだ。

『ほら私の言った通りよ』ってドヤ顔すれば良かったのに(笑)。」





「言って余計な亀裂入れるのは当たってても嬉しかないよ。今だって。」





「いずれこうなるのわかってたからいいんだ。

お前年上の男が見えるって言ってたろ。すごいな。」





人の事を感心するほど冷静ではないだろう普通、
と心の中でつぶやきました。






「意外と冷静だなコイツって思ってるだろっ(笑)。

俺らかなり前に籍抜いてるからな、これでもうホントに終わったよ。」






死神。

終わる。
切れる。





ああ、戸籍の壁の内側で離婚だ何だって騒いでるんでなくて


友人は本当に終わりを決めたんだなと感じました。



終わりはこれなんだろうなと。







「なあ、今ちゃんと占ってくれ?なんも隠さないで。

もう俺どうするか決めたから迷わないし、嫁とどうなるかちゃんと教えてくれ。」





でも実際は計り知れない程ショックな出来事だと思うのです。



こんな時の占い師の役割はだいたいは、



『この現実にも自分では気付いていない希望や、
いずれは自分に勝利のチャンスが巡るんでないか』

という希望を求めます。



だから、私も現状を打破する方法を少しでも探して伝えます。



友人は、そんなアドバイスもいらないから、出たもの全て教えてくれと。


占い師としてと、友人としての私を信頼してのお願いでした。





最高にありがたい事だけど、私はなんとも切ない鑑定でした。





…男の人は一人だけでは無かったこと、

お金の問題が出てくること、


修復は不可能だけど、奥さんとの揉め事が消えないこと、





そしてさらに、


「死神」はまたも出ます。



でも、それが出るにも関わらず

だらだらと嫌な想いばかりが続きます。





友人が長年頑張って働いて築いてきたものがじわじわと汚れていくような

嫌な気持ちです。





「うん。お前の言うこと納得できるわ。
お前うちに盗聴機仕掛けてるんだろ(笑)。」





さっぱりとした口調で、ありがとう。とお礼をくれて電話が切れました。










「戻って来るなら「男たち」全部切るって言われたさぁ。
じゃあ戻らないなら続けるんだよな。」





何日か経ってそう経過報告をくれた友人は、
一回も家に戻らず車の中から仕事に通い続けていました。





「一人じゃ生活できないから男と暮らすんだって。
だから費用かかるからって、給料持ってかれたわ~生活できね(笑)。」





その後間もなく。





「おー、去年健康診断あっただろ?「要受診」の通知来てたんだよ。

シカトしてたら会社に病院から電話きたわ。

いよいよヤバいな、いま病院行って来ようと思って。」




「マジか。行け行けー」




その日そのまま友人は帰る事も許可されずに

入院が決まりました。
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こんにちは!ニイナ・ゲイトです。

札幌市中央区にある4丁目プラザにて19年、7万件近くの女性皆さんを応援してきました。
北海道テレビ放送HTBの朝番組「イチモニ!」の占いを毎日書いています。

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